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【感想】大学生必読!池上彰の学び続ける力【ネタバレ】

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大学生になると、高校の時と違い自ら学ぶ力が必要になってきます。

言われたことを受動的に学ぶのではなく、自分の興味があることを積極的に追い続ける。

学問においてそれを追求したのが研究者ですが、研究者に限らずともこの「自ら学ぶ力」というものはどんな場面でも役に立ってきます。

 

今回は、池上彰さんの著書「学び続ける力」を読んで感じたことがあったのでネタバレを含んだ上でここに書いておきます。

 

 

肩書がなくても仕事ができる人間

勉強を頑張り、良い大学に入学し、大企業に就職すると、その企業に属しているという肩書がつきます。

勉強を頑張ったから、就活を頑張ったからその肩書はある意味自分の実力だといえるかもしれません。しかしそれは本当の意味での実力ではなく、その企業によってもたされたものです。

著者はNHK時代、「NHKの池上と申します」というだけで、駆け出しの若い記者であっても、いろんな人が会ってくれたと説明しています。(14ページより)

もし、NHKに就職せずフリーの記者として取材に行こうと思ったら時間を取ってくれる人はどれほどいるでしょうか。そのフリー記者に相当の実力や実績がなければ、会おうとすら思わない人が多いのではないでしょうか。

つまり肩書を外したときに必要なものは実力や実績、そしてそれらを手に入れるためには勉強するしかありません。

 

最近は発達したインターネットによってフリーランスやブロガー、YouTuberなど、個人の力が強調されるようになってきました。

彼らは一朝一夕で力をつけたわけではありません。自ら勉強し、学び続けることで実力をつけてきた人ばかりです。

彼らのように、大きなものに所属しているという肩書無しで仕事をするためには勉強が不可欠なのです。

 

自ら学ぶ力

研究者になるなら、独自の考え方なり、発想なり、発見が必要です。そういうものは、自分で一所懸命考え、学ぶ力があってはじめて得られます。

別に研究の道に進まなくても、自分から学ぶ力をつけることができれば、社会に出てからも、すっと勉強を続けることができます。(85ページより)

 

大学で研究を続けるにしても、就職するにしても、自ら学ぶ力があれば勉強ができるという著者ですが、ではどうしたらその力は身につくのでしょうか。

その力を身につけるためには考え方を変え、受動的に授業を受けるだけでなく、能動的に学びに行こうとする姿勢が大切になってきます。

著者の話を例に挙げると、もしつまらない授業があったら居眠りをするのではなく、「なぜこの授業はつまらないのだろう」と考えてみる。授業は何がいけないのか。構成が平板なのか、先生の話し方に問題があるのか。このように考えながら聞いていると、この場合伝える力、つまりコミュニケーション能力が身につくのではないかと著者は言います。

 

ノートの取り方(手書きかキーボードか)

学ぶための技術として、ノートの取り方が大事になってくるそうです。

いま自分がもし、学生の立場で講義のノートを取るなら、どうするか。B5サイズの大学ノートを見開きにして、二ページを一面と考えて使います。文章にせず、単語を書きつけるつもりで、メモを取っていきます。左側がいっぱいになったらページをめくり、また左ページに書いていく。右側はずっと開けておきます。(100ページより)

講義中は上記のようにメモを取り、帰ったらその日のうちに、右側にメモを参照にしながら自分なりの答えを書いていくそうです。

この方法で僕も講義を受けてみたのですが、理系科目において自分なりにしっくり来ませんでした。ただのメモ書きではあとから見返したときに、意味がわからない箇所が出てきたのです。

理系科目はやはり演習によって実力がつくものだと思っています。

学校では、教科書やレジュメにメモ書きをしてまず内容を理解します。そして帰ってから理解した内容を演習によって固着させるのが僕の中では今のところ一番いい学習方法です。

 

一般化することで応用力をつける

今の時代、検索すれば誰にでもインターネットから知識を引き出せるので、検索スキルこそ大事になってくるのではないか。僕もそんなことを考えていました。

しかし著者の意見は違い、もちろん検索スキルも大事ですが、「それだけではないのでは?」というのです。

あるキーワードで検索して引っ張ってきたものと、別のキーワードで引っ張ってきたものを重ねることによって新しい発想を生み出す。そこまでできないと、あまり意味が無いと思うのです。(110ページより)

検索で出てくることは、結局「検索したこと」だけですもんね。

一つの事象から、それを抽象化、つまり一般化することで類似問題を頭の中で探し、組み合わせることで展開していく。それが応用力へとつながるのです。

 

人に伝わりやすい伝え方

右脳と左脳の伝える力

伝える力には右脳と左脳のどちらもが関係してくるのだそうです。

人を納得させたいと思ったら、論理的に言葉で話すことが重要ですが、人間は論理的なものだけで動くわけではありません。だから説明には理論と視覚に訴えるものの、両方が必要になるんだとか。

パワーポイントなどを使ったプレゼンテーションなんかは、理論と視覚のどちらにも訴えかけています。

 

描写力

伝えたい事がある場面において、相手の視覚に訴えかける画像などのビジュアル要素がないときのほうが多いと思います。

言葉だけで相手を納得、説得させたいときは描写力というものが大切になってきます。

描写力があるといえば、ラジオがいい例です。ラジオではテレビのようにビジュアルが視聴者に届かないので、どうしても場面を言葉で描写しなくてはなりません。

描写力を鍛えることで、言葉を相手の頭の中でビジュアル化し、伝えたいことが伝わりやすくなるでしょう。

 

最後に

大学生といえば、高校生までにないぐらい自由な時間が持てる時期です。

その時間を浪費するも、消費するも個人の自由です。しかしせっかくなら時間を活用し、このような本にかかれていることを心に置きながら、学び続ける力をつけることで個人として成長していきたいと感じた本でした。